陶工房 雪彩のブログ

作陶のこと、イベントのお知らせなどを投稿しています。

ルート・ブリュックの色。古色の風合い。

東京ステーションギャラリーで開催中のルートブリュック展を観に行った。

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前期の作品。

こうした前期の作品の他、モザイク柄というか幾何学模様というかを組み合わせた作品の後期に別れる。その他に蝶をモチーフとしたものもある。

これらは階を分け、こちらの前期の作品は写真撮影が可能だった。

 

会期のはじめの頃は全て撮影可能だったらしいが、マナーの問題等苦情が多くなったので制限したらしい。個人的にはこういう配慮をしてもらうと、作品に集中できるので嬉しい。

 

詳しくは東京ステーションギャラリーのHPを見てください。

www.ejrcf.or.jp

 

図録や書籍も見てほしい。

 

はじめまして、ルート・ブリュック

はじめまして、ルート・ブリュック

 

 

下のリンクのグリーンの表紙のものが図録。

アマゾンでも買える。

ルート・ブリュック 蝶の軌跡

ルート・ブリュック 蝶の軌跡

 

 

買おうか悩んだけど、手持ちが少なくて美術館で買うのはやめておいた。

 

個人的には前期のちょっと情緒的な作品が好き。

その墨っぽい感じや絵のタッチがシャガールに似ているような気がするのは、僕だけではないと思う。

 


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墨っぽい感じは、「古色を帯びた風合い」。

いい表現だなぁ。

白系の土を使ってこういう手間をかけると、すごい深みが生まれるんだと感心してしまった。

 

酸化金属というのは、マンガンか何かだろうか。

もう少し、テクニカル的なことも書いてくれると、作陶する身としては嬉しい。

「引っ掻いた表面に黒っぽく発色する酸化金属を擦り込み、その線に残るように拭き取ってから施釉……」

マンガン(仮定)で象嵌っていうとルーシー・リーかな。

ルーシーリーの本でその釉薬や作陶技術などを書いた本がある。

 

ルーシー・リーの陶磁器たち (SPACE SHOWER BOOKs)

ルーシー・リーの陶磁器たち (SPACE SHOWER BOOKs)

 

 この作者のエマニュエルさんは、「陶芸の釉薬入門」「陶芸の釉薬調合」という2冊の著者でもあって、その本はとても参考になる。

ルート・ブリュックにもこういう技術的に詳しい本もあるといいんだけどね。

 

ルーシー・リーは1902年〜1995年。

ルート・ブリュックは1916年〜1999年。

どちらも同じ時代を生きたのだが、二人に接点はあったんだろうか。

 

ルーシーはオーストリア ウィーン出身でイギリスで活躍。

ルートはフィンランドを代表するアラビア専属のアーティスト。

う〜ん、誰か詳しい人に聞いてみたい。

 


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釉薬は厚めでぽったりしていた。

釉薬によっては、表面に達してはいないが貫入も多数見かけた。

 

濃い色の釉薬や(おそらく原材料の安全性のため使うのをためらうような)オレンジ、黄色系の鮮やかな釉薬

さすがにアラビア。

膨大な量の釉薬の調合データは、個人ではとても扱えないほどのもの。

ここまで多くはいらないけど、絵の具のパレットのように色々と釉薬も使いわけてみたいものだ。